【高張力鋼材】軽くて丈夫!今注目の鋼材について徹底解説

軽くて丈夫という特徴を持つ、高張力鋼材についてわかりやすく解説しています。特徴から価格、適用事例まで網羅的に紹介。この記事を読むことで、高張力鋼材の特徴がわかり、高い強度や軽量化を望むとき、どの鋼材が適切か判断できる様になります。

【高張力鋼材】軽くて丈夫!今注目の鋼材について徹底解説のイメージ

目次

  1. 1高張力鋼とは【定義】
  2. 2高張力鋼の特徴【軽くて丈夫!】
  3. 3高張力鋼の注意点
  4. 4高張力鋼材を買うには
  5. 5高張力鋼の適用事例
  6. 6まとめ

高張力鋼(ハイテン)に関して、調べていますね?

高張力鋼は、普通鋼よりも軽くて丈夫で溶接性が高い鋼材です。

道路を利用して輸送する必要のある移動車両は、重いと燃費が悪く、他の車両での牽引も難しくなります。

大型作業車などは、重量オーバーで車検に通らない恐れも。

そこで高張力鋼材を利用すれば、軽くて丈夫なので、問題解決が期待できます!

本記事では、そんな高張力鋼材についてまとめましたので、一緒に確認していきましょう。

この記事を読めば、高張力鋼について、概要が把握できますので、適切な鋼材選びが出来るようになります。

高張力鋼とは【定義】

高張力鋼とは【定義】

高張力鋼について、まずは定義を確認します。

高張力鋼とは、日本では引張強度が340MPa以上、790MPa以下の鋼材です。

定義は国によって、若干変わるので注意しましょう。

980MPaを越えると、超高張力鋼という別の名称になります。

JIS規格としては、JISG3106(溶接構造用圧延鋼板)が該当。

別名として、ハイテン鋼とも呼ばれます。

以上が、高張力鋼の定義です。

高張力鋼の特徴【軽くて丈夫!】

高張力鋼の特徴【軽くて丈夫!】

高張力鋼に関して、定義を確認しました。

次に、高張力鋼の特徴に関して、みていきましょう。

高張力鋼には2つの特徴があります。
 

  • 薄肉化が可能
  • 耐食性がある

以下でそれぞれ詳しくみていきましょう。

2ー1.薄肉化が可能

薄肉化が可能

高張力鋼は強度があるため、普通鋼と同じ強度を確保する際に、薄肉化が可能です。

薄肉化をすることで、鋼材の使用量を減らし、軽量化できます。

普通自動車や作業車などの移動車両に高張力鋼を使用すると、燃費の向上により経済性を高めることが可能。

薄肉化できることは、高張力鋼の最大の特徴なので、覚えておきましょう。

2ー2.耐食性がある

耐食性がある

高張力鋼には、高い耐食性があります。

耐食性があることで、野外の建造物に使用して風雨にさらされる場合も、錆びにくいです。

この特徴から、石油タンクや、液体を運ぶ水圧管に採用事例があります。

海に浮かぶ構造物や、河川に浮かぶ橋の鋼材にも、耐食性の高さから適用可能です。

耐食性があることは、高張力鋼の大きな利点なので、覚えておきましょう。

高張力鋼の注意点

高張力鋼の注意点

高張力鋼は、軽くて丈夫という、優れた特徴を持ちますが、使用に際して1つだけ注意点があります。

採用する際は、以下の点に注意して使用しましょう。

3ー1.延性が低い

延性が低い

高張力鋼は、延性が低いです。

一般的に強度が高いものほど、延性が低下する傾向があります。

そのため、鋼材をプレス加工した際には、割れなどの問題が生じる恐れがあるのです。

鋼材各メーカーは、延性と強度を両立させた高張力鋼の開発に注力しているので、採用する際は、質の高い鋼材を購入しましょう。

高張力鋼材を買うには

高張力鋼材を買うには

ここまで、高張力鋼材に関する特徴と注意点をまとめてきました。

高張力鋼材は、一般名称なので各鋼材メーカーが高張力鋼に対応した製品を製造・販売しています。

中でも有名なWEL-TENと、JFE-HITENに関して知っておくと良いでしょう。

それでは、二つの鋼材に関して解説していきます。

4ー1.WEL-TEN

WEL-TENとは、日本製鉄株式会社が製造している高張力鋼の規格名です。

2012年に新日本製鐵と住友金属工業が合併するまでは、SUMITENの規格名でした。

4ー1ー1.特徴

WEL-TENの特徴としては、高張力鋼の特徴と合わせて以下があります。
 

特徴 利点
溶接性が高い 複雑な形状の構造物を建造する際も、繋ぎ合わせて使用可能。
規格の種類が豊富 要求性能に応じて、豊富な規格があるので用途にあう鋼材を選べる。

鋼材トップメーカーの製品なので、規格の種類が豊富なことはWEL-TENの長所ですので、覚えておきましょう。

4ー1ー2.価格

WEL-TENの価格に関しては、専門分野向け商品であるため、一般的に価格が公開されていません。

購入を検討する際は、鋼材問屋に問い合わせると良いでしょう。

WEL-TENの参考価格は、以下の通り。
 

参考商品 大きさ 参考価格
WEL-TEN590RE 板厚6mm×450mm×100mm×5枚 4,580円/5枚セット
WEL-TEN590RE 板厚6mm×450mm×300mm×5枚 22,680円/5枚セット

WEL-TENは、広く流通しているため、多くの鋼材メーカーで取り扱い例があります。

購入を検討する際は、WEL-TENの取り扱い実績が豊富にある、クマガイ特殊鋼株式会社に問い合わせましょう。

4ー2.JFE-HITEN

JFE-HITENとは、JFEスチール株式会社が製造している高張力鋼の規格名です。

日本製鉄株式会社のWEL-TENと合わせて、日本で広く流通しています。

4ー2ー1.特徴

JFE-HITENの特徴としては、高張力鋼の特徴と合わせて以下があります。
 

特徴 利点
溶接性が高い 複雑な形状の構造物を建造する際も、繋ぎ合わせて使用可能。
材質が均一で表面が綺麗 高度な技術管理の元で製造されているので、表面の均一性が良好です。

WEL-TENと同じく鋼材トップメーカーの製品なので、高い品質を誇ります。

高張力鋼を検討する際は、候補として覚えておきましょう。

4ー2ー2.価格

JFE-HITENの価格に関しては、専門分野向け商品であるため、一般的に価格が公開されていません。

購入を検討する際は、取り扱いのある鋼材問屋に問い合わせましょう。

高張力鋼の適用事例

ここまで、高張力鋼の定義や特徴、注意点について紹介してきました。

ですが、実際に高張力鋼がどんなものに使われているのか気になる人もいると思います。

次に、高張力鋼がどのような場所で適用されているのか、事例を見ていきましょう。

5ー1.自動車部品

自動車部品

高張力鋼は、自動車部品に適用事例があります。

軽くて丈夫という特性により、安全性を高めて、燃費の向上が可能です。

アルミニウム合金よりも、軽量化できてコストを抑えることが出来るので、近年採用例が増えています。

自動車部品に、高張力鋼は適切であると覚えておきましょう。

5ー2.クレーン車

クレーン車

高張力鋼は、クレーン車に適用事例があります。

高張力鋼の、鋼材としての耐久性と耐食性の高さから、錆びずに長寿命化が期待でき、メンテナンス性が向上するのです。

溶接性が高いため、複雑な構造にも使える高張力鋼は、クレーン車の建造に有効と言えるでしょう。

5ー3.原油タンク

原油タンク

高張力鋼は、原油タンクに適用事例があります。

原油タンクは、球状や円柱形の形をしているため、曲面に対して高張力鋼の引張強度の高さが有益に作用。

高張力鋼で作られた原油タンクは耐食性があるので錆びにくくなり、メンテナンスコストを抑えることができます。

原油タンクを建造する際は、高張力鋼を検討すると良いでしょう。

まとめ

まとめ

本記事では、軽くて丈夫な、高張力鋼に関して紹介しました。

高張力鋼の定義は、引っ張り強さが、340MPa~790MPaの鋼材を指します。

強度が高いので、同じ強度を実現する際に少ない鋼材で住むことから、軽量化の実現が可能です。

WEL-TENやHI-TENといった商標ですでに商品化もされており、クマガイ特殊鋼株式会社をはじめとした問屋で購入が可能。

自動車部品など適用事例も多くありますが、延性が低いという注意点もあります。

今後、高張力鋼の利用を検討する際の参考にしてください。

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