鋼材の読み方は?意味/規格/種類/寸法が1分でわかる

鋼材の意味と規格は?たったの1分で読み方から種類と特徴もわかります。鋼材には多くの種類があり、用途や環境で使用される鋼材は異なります。鋼材の選定を誤れば最悪の事態を引き起こす事もあるのです。建築、製造に携わる予定の方、まずは鋼材の読み方から学びましょう。

鋼材の読み方は?意味/規格/種類/寸法が1分でわかるのイメージ

目次

  1. 1鋼材の読み方
  2. 2鋼材の種類と読み方
  3. 3鋼材の規格
  4. 4鋼材の寸法
  5. 5まとめ

鋼材の読み方

建築現場の鋼材

鋼材の読み方は「こうざい」です。

鋼材は建築、機械、土木とあらゆる分野において広く使われる基礎材料であり、たくさんの種類があります。鋼材と聞くと大きな鉄の柱を想像する方もいるかもしれませんが、あなたの身の回りにあるものも、実は鋼材からつくられているかもしれませんよ。

鋼材の意味

鋼材とは、建築、機械、土木などの材料としてすぐに使用できるように加工された鋼鉄の事を指します。加工とは、圧延、鍛造・鋳造、引き抜きなどの事を指し、各種方法で鋼を成型し、鋼材となります。

鋼材の種類と読み方

鋼材の溶接

様々な用途で使用される鋼材には材質・種類・規格・形状、実に様々なものがあります。

使用用途によって適切な鋼材を選ぶことが重要となり、誤った鋼材を使用する事で「耐震強度を確保できない」「腐食の進行が早い」など、施工不良を引き起こす原因にもなります。

鋼材の種類と特徴を知っておくことは鉄骨設計だけでなく、鉄を扱う製造業に従事する方にとっても、非常に大切なことです。

一般構造用圧延鋼材の読み方

一般構造用圧延鋼材は「いっぱんこうぞうようあつえんこうざい」と読みます。

SS材とも呼ばれ、構造用鋼の中でも幅広い用途で使用される知名度の高いJIS(日本工業規格)鋼材となります。SS材は低炭素の軟鋼なので、溶接や肌焼きなどの補強には向きません。溶接を多用する建築物の鉄骨に使用されることはありません。コストパフォーマンスと靭性の強さが自慢の鋼材です。特にSS400がよく使われ流通量が多いです。

建築構造用圧延鋼材の読み方

建築構造用圧延鋼材は「けんちくこうぞうようあつえんこうざい」と読みます。

名前でわかるように建築分野において主要になる鋼材です。鋼材の種類の記号にはSN400A、SN400B、SN400C、SN490B、SN490Cがあり、覚えておきたいのは末尾のアルファベットの意味です。Aは溶接接合のない部材、B,Cは溶接接合を行う部分に使用されます。Cの部材においては、ダイヤフラムやベースプレートなど板厚方向に引っ張り応力が作用する部分に使用されます。

溶接構造用圧延鋼材の読み方

溶接構造用圧延鋼材の読み方は「ようせつこうぞうようあつえんこうざい」と読みます。

SM材とも呼ばれ、昔は主に船体に使用されていました。現在は産業機械、プラント設備、インフラ関連にも欠かせない鋼材となっています。SM材は11種類あり、こちらも末尾のA,B,Cには意味があります。このアルファベットは鋼材の靭性(衝撃を吸収できるねばりの事)を表します。同じSM400でもSM400AとSM400Cでは、末尾にCが付く方が靭性が強いです。また、低温化でも強度を保ちやすいという特徴もあります。

溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材の読み方

溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材は「ようせつこうぞうようたいこうせいねつかんあつえんこうざい」と読みます。

この鋼材は先ほどのSM材に銅、クロム、ニッケルなどを配合することで耐腐食性を高めたものです。材料のアルファベットはSMAとなり、SMA400AW、SMA400BW、SMA400CWといった表記がされ、14種類あります。こちらもSM材と同様、末尾のA,B,Cは靭性を表しています。

建築構造用耐火鋼材の読み方

建築構造用耐火鋼材の読み方は「けんちくこうぞうようたいかこうざい」と読みます。

一般的にFR鋼と呼ばれます。このFR鋼は一般の建築用鋼材に比べ、高温時でも高い強度を保つことができる鋼材です。
FR鋼を使用する事で鉄骨構造建築物の耐火性能を確保するために必要な、耐火被覆(鉄骨に巻き付ける断熱性の高い材料)の削減、及び省略が可能になる鋼材です。600℃もの高温化であっても、常温規格耐力(F値)の2/3以上であることが保証されます。

その他の種類の読み方

工具の鋼材

上記で紹介した鋼材以外にも、まだまだ多くの鋼材が存在します。ここですべてを紹介することは出来ませんが、製造業に従事している方、製造で働きたいと思っている方には是非覚えておいてもらいたい「工具に使われる鋼材」について簡単に解説しておきたいと思います。

炭素工具鋼の読み方

炭素工具鋼は「たんそこうぐこう」と呼びます。工具鋼のなかでも広く使用されている鋼材です。焼き入れ、焼き戻しにより硬度を高める事ができ、耐摩耗性に優れています。しかし、高温になると硬度が低下する特徴もあります。熱発生量の少ない工具に使用されます。

合金工具鋼の読み方

合金工具鋼は「ごうきんこうぐこう」と呼びます。合金工具鋼はSK材にCr(クロム)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、V(バナジウム)などを添加し、耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性などを向上させたものです。合金工具鋼の中でも4種類の鋼材に分けることができます。

・切削用工具鋼(せっさくようこうぐこう)表記:SKS
・耐衝撃工具鋼(たいじょうげきこうぐこう)表記:SKS
・冷間金型用鋼(れいかんかながたようこう)表記:SKS及びSKD
・熱間金型用鋼(ねつかんかながたようこう)表記:SKD及びSKT 

に分類することができます。

高速度工具鋼の読み方

高速度工具鋼は「こうそくどこうぐこう」と読みます。別名、粉末ハイス、ハイス鋼などと呼ばれます。

高温下での特性を高めるためにCr(クロム)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、V(バナジウム)などを多く添加した鋼材です。高速度工具鋼を大きく分類するとタングステン系、モリブデン系の二種類に分類することができます。SKHで表記され、タングステン系は一般的な切削工具に使用されSKH2~SKH10が相当します。モリブデン系は耐衝撃性が必要な切削工具に使用されSKH40~SKH59が相当します。

鋼材の規格

鋼材の図面

鋼材の規格についてはJISで細かく規定が定められています。

鋼材の使用用途は多岐にわたり、その使用環境も全く異なる事から、それに応じて多くの規格が定められています。

下記のように、規格の分類は大きく3つに分類することができます。

・原料
・製品
・公差

さらに細分化すると鋼材の種類・形状・特性・パラメーターなどの規格も決められています。

鋼材の寸法

鋼材とスケール

鋼材の寸法は数字と記号で表されます。
一般的な鋼材の寸法単位は「㎜」を使用します。表記上で㎜を省いたものも見受けられますが「㎜」で寸法を読んでください。

使用される基本的な記号には「H」や「W」「T」があります。

例えば、「H200」と表記されていれば鋼材の高さは200㎜だという意味になります。「W300」と表記されていれば鋼材の幅は300㎜、「T30」と表記されていれば鋼材の板厚は30㎜だという意味になります。

その他に使用される記号としては「R」や「P」などがありますが、それぞれR:は鋼材の端面、及び角の丸みの半径の事を指しています。P:鋼材に開けられた穴の間隔(ピッチ)を表しています。

カタログなどで鋼材を選定していると、独自のアルファベット表記がされていることもありますが、必ず意味の記載はされているので確認してみましょう。

まとめ

鋼材のまとめ

今回は鋼材の読み方と意味/規格/種類/寸法についての基本的な部分の解説を行いました。鋼材とはなんなのか、理解して頂けたのではないかと思います。

鋼材には実に多くの種類が存在し、用途、環境によってきちんと使い分けなければならないのです。

今までよりも少し鋼材について知るだけで、もっと興味が出てきたのではありませんか?

・鋼材の読み方は「こうざい」であること。
・沢山の種類があり、使い分けられている事。
・鋼材の規格・寸法の読み方の基礎知識。

簡潔に解説しましたが、この三点があなたに伝わったのであれば幸いです。

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