【ABREX】圧砕機など摩耗の激しい製品に最適な鋼材を紹介!

耐摩耗性に優れた、日本製鉄株式会社のABREXという鋼材について、わかりやすく解説しています。特徴から価格、適用事例まで網羅的に紹介。この記事を読むことで、ABREXの特徴がわかり、摩耗の激しい箇所に対してどの鋼材が適切か判断できる様になります。

【ABREX】圧砕機など摩耗の激しい製品に最適な鋼材を紹介!のイメージ

目次

  1. 1ABREXとは
  2. 2ABREXの特徴
  3. 3ABREXの注意点
  4. 4ABREXの価格
  5. 5ABREXの適用事例
  6. 6まとめ

ABREX(アブレックス)の特徴を調べていますね?

摩耗の激しい箇所に従来の鋼を採用すると、激しく磨り減るため頻繁に交換が必要になり、ランニングコストがかかってしまいます。

摩耗の激しい箇所には、従来の鋼では無く、耐摩耗鋼板のABREX(アブレックス)という専用の鋼を使うべきです。

今回は、ABREXの特徴や適用事例、利用上の注意を紹介します。

この記事を読めば、ABREXの特徴がわかり、どの部品に使うのが適切か判断できる様になりますよ。

それでは、一緒に確認していきましょう!

ABREXとは

ABREXとは

ABREXとは、摩耗に強く、溶接性に優れた耐摩耗鋼です。

製造元は、鋼材トップメーカーの日本製鉄株式会社で、2012年に立ち上げられた新しい耐摩耗鋼ブランドになります。

豊富な規格とサイズがあるため、どのような大きさや用途にも対応できる品揃えが便利です。

メーカーが製品供給網を厚く確保しているので、国内外の鋼材問屋に豊富な在庫があり、必要な時にすぐ手に入るネットワークがあります。

また、加工性に優れるため、多くの工作機械の部品形状に合わせて柔軟な加工が可能。

そして、ABREXは耐久性も高く、従来の鋼より薄く軽量化しても同等の性能を誇るため、機械負担が軽減される鋼材です。

ABREXの特徴

ABREXの特徴

ここまで、ABREXの概要を紹介しました。

次に、ABREXが鋼材としてどのような特徴があるかみていきましょう。

2ー1.摩耗の激しい部材の軽量化が可能

摩耗の激しい部材の軽量化が可能

ABREXを、摩耗が激しい箇所の部材に使うことで軽量化が可能。

ABREXは普通鋼より薄くても優れた耐久性を発揮し、同じ強度の性能で比べると、より軽くできるのです。

摩耗の激しい箇所は、同時に機械負担の大きい箇所でもあり、軽量化することで機械負担を軽減し、機械の寿命を伸ばすことができます。

ABREXの使用により、軽量化することで、燃費と扱いやすさを向上させることが可能なため、経済的で、環境に優しい鋼材です。

2ー2.軟鋼に比べ、2~5倍の耐摩耗性

軟鋼に比べ、2~5倍の耐摩耗性

ABREXは、軟鋼に比べて、硬さレベルに応じて2〜5倍の耐摩耗性を有しています。

耐摩耗鋼という摩耗に強い鋼材を目指して開発した製品であるからです。

ABREXを使うことで、部品損耗に伴う部品交換回数を減らし、ランニングコストを低減させることができます。

磨り減っても性能が変わらないため、安全面でも信頼できるのです。

2ー3.少ない予熱でスピード溶接可能

少ない予熱でスピード溶接可能

ABREXは、少ない予熱でスピード溶接が可能です。

なぜならば、溶接性に配慮されて開発した鋼材であるから。

加工時間を短縮することができ、製品加工の扱いが容易になります。

ABREXは、曲げ加工にも耐え、加工性が高い鋼材です。

ABREXの注意点

ABREXの注意点

ABREXは優れた耐摩耗製品ですが、使用する際は以下の点に注意する必要があります。

3ー1.鋼板が200度を越えると硬さ低下の恐れあり

鋼板が200度を越えると硬さ低下の恐れあり

ABREXは、予熱時に鋼板の温度が上がりすぎると、鋼板の硬さが低下する恐れがあります。

なぜならば、非常に高強度であるため、低温割れ感受性が高いから。

加工に際して、鋼板温度はできる限り200度を超えないように注意しましょう。

3ー2.加工時は冷間加工を行うこと

加工時は冷間加工を行うこと

ABREXは、加工時に冷間加工を行いましょう。

なぜならば、熱間加工では硬度が低下するためです。

冷間加工とは、主に720℃以下で加工する方法になります。

対義の、熱間加工とは、900℃~1,200℃で加工する方法です。

ABREXを加工する際は、冷間加工で行うと覚えておきましょう。

3ー3.小物、狭幅切断の場合硬度低下の恐れあり

小物、狭幅切断の場合硬度低下の恐れあり

ABREXを、小物、狭幅切断する場合は、硬度が低下する恐れがあります。

なぜならば、切断面がえぐられているノッチが生じ断面が割れるからです。

切断により、ノッチが生じた場合は、グラインダーで滑らかに仕上げてください。

ABREXの価格

ABREXの価格

ABREXの価格に関しては、専門分野向け商品であるため、明確な価格が公開されていません。

購入を検討する際は、メーカーである日本製鉄や鋼材問屋に問い合わせてみましょう。

クマガイ特殊鋼株式会社

ABREXの適用事例

ABREXは、様々な工作機械に利用されています。

ABREXがどのような場面で使用されているのか、具体的な適用事例をみていきましょう。

5ー1.圧砕機のアタッチメント先端刃

圧砕機のアタッチメント先端刃

ABREXは、圧砕機のアタッチメント先端刃に採用例があります。

圧砕機とは、アーム先端に取り付けられた刃により、建物のコンクリートなどを砕くための工作機械です。

圧砕機にABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 機械の形状に合わせて最適なサイズに加工できる。
  • 複雑な形状切断に対応できる。
  • ガス・プラズマ・レーザー切断、穴あけ加工に対応できる。

ABREXは、圧砕機のアタッチメント先端刃に最適なのです。

5ー2.環境リサイクル機械のサービス・メンテナンス

環境リサイクル機械のサービス・メンテナンス

ABREXは、環境リサイクル機械のサービス・メンテナンス時の部品として採用例があります。

環境リサイクル機械とは、工作現場内で出た廃棄物を、現場でリサイクルするための機械のことです。

環境リサイクル機械のサービス・メンテナンス時にABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。

合理的な費用内で機械のメンテナンス箇所に使用可能。
調達が容易のため、必要になる際にすぐに準備できる。

調達が容易かつ、費用を抑えられるため、環境リサイクル機械のサービス・メンテナンスに使われているのです。

5ー3.ダンプトラックボデー

ダンプトラックボデー

ABREXは、工作現場で使われるダンプトラックのボデー(荷台)部分の部品として採用例があります。

ダンプトラックのボデーにABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 軽量化により積載量を増やせる。
  • 軽量化により省エネとなり、長時間連続稼働が可能。
  • 優れた耐摩耗性で、部品寿命を伸ばせる。

ABREXを使うことで、積載量が増えて長寿命化も実現し、結果的に経済的なのです。

5ー4.スクラッププレス機のライナー(内張り材)

スクラッププレス機のライナー(内張り材)

ABREXは、スクラッププレス機のライナー(内張り材)として採用例があります。

スクラッププレス機のライナーにABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 軽量化による機械負担が減ることで、部品交換回数を少なくし、ランニングコストが削減できる。
  • 調達が容易なので、故障時に即対応ができる。

5ー5.大型ダンプトラックボデー

大型ダンプトラックボデー

ABREXは、大型ダンプトラックのボデー(荷台)部分の部品として採用例があります。

大型ダンプトラックのボデーにABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 軽量化により輸送効率を高めることができる。
  • 曲げ加工が容易なため、車体にあったボデーに加工できる。
  • 耐摩耗性が高いため、部品寿命を伸ばせる。

5ー6.油圧ショベルのバケット

油圧ショベルのバケット

ABREXは、油圧ショベルのバケット部分の部品として採用例があります。

油圧ショベルのバケットにABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 軽量化により機械負担が減り、長時間連続稼働が可能。
  • 優れた耐摩耗性で、部品寿命を伸ばせる。

5ー7.ブルドーザーの排土板

ブルドーザーの排土板

ABREXは、ブルドーザーの排土板の部品として採用例があります。

ブルドーザーの排土板にABREXを採用するメリットとしては、以下の点があります。
 

  • 耐久性が高く、部品の交換回数を減らせるため経済的。
  • 耐摩耗性が高く、部品寿命を伸ばせる。

まとめ

ABREX(アブレックス)に関して、ご紹介してきました。

ABREXは、耐摩耗性・軽量性・加工性に優れた鋼材です。

摩耗の激しい、圧砕機の歯部分などへの使用に適しています。

ABREXは、加工時の扱いにいくつか注意点があるので、必ず確認しましょう。

本記事で、ご紹介した特徴や適用事例などを参考に、ぜひABREXの特徴をつかんで鋼材選びに役立ててくださいね。

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