ラップ加工とは?利点・事例・注意点を分かりやすく解説!

ラップ加工とは、ラップと工作物の間に特殊な液体を入れて、すり合わせることで摩耗を行う加工方法です。本記事では、ラップ加工の仕組みや、利点、注意点について解説します。本記事を読めば、ラップ加工とは何かを理解することができ、失敗しないための注意点も理解することが可能です。

ラップ加工とは?利点・事例・注意点を分かりやすく解説!のイメージ

目次

  1. 1ラップ加工とは?【すり合わせることで摩耗を行う】
  2. 2ラップ加工の利点を押さえよう!
  3. 3ラップ加工の事例【ミクロン単位の精度を実現】
  4. 4気をつけて!ラップ加工の注意点
  5. 5ラップ加工にお困りの場合は鋼の専門商社へ相談もアリ!
  6. 6まとめ

ラップ加工についてお調べでしょうか?

ラップ加工とは、ラップ盤と呼ばれる平面土台と加工対象の間にラップ材を挟み、スライドさせることで研磨していく加工法になります。

これまでは職人の手作業によって加工が行われていましたが、近年ではラップ盤の登場により機械での大量生産が可能です。

一方で、実際の加工においては砥粒の荒さの選び方など、注意点もあります。

そこで本記事では、ラップ加工について利点から加工事例、注意点まで解説。

本記事を読むことで、ラップ加工をするときに必要な知識がひと通り理解可能です。

知識をつけて、最高の製品を製作しましょう。

ラップ加工とは?【すり合わせることで摩耗を行う】

ラップ加工とは?【すり合わせることで摩耗を行う】

まずは、ラップ加工がどんな技術なのかを見ていきましょう。

どんな技術なのかを理解することで、あらゆる研磨方法の中から選定する際に、根拠を持って決断することができるようになります。

ラップ加工とは、研磨方法です。

より詳しく、下記3つの点からから見ていきましょう。
 

  • 遊離砥粒を用いて超精密な仕上げ面を生成する
  • ポリシングとの違いは?
  • ラッピングの種類

以下で詳しく述べていきます。

1ー1.遊離砥粒を用いて超精密な仕上げ面を生成する

1ー1.遊離砥粒を用いて超精密な仕上げ面を生成する

ラップ加工では、遊離砥粒を用いて超精密な仕上げ面を生成します。

遊離砥粒は液体状なので、固形の砥石による研磨加工よりも精度が出しやすいです。

なぜなら、固形の砥石では、突き出し部分が加工対象に刺さる深さをコントロールするのは難しいのですが、液体の中に一定の範囲で砥粒が混ぜてある遊離砥粒ではコントールがしやすくなります。

そのため、精度を求める研磨加工にはラップ加工が採用されることが多いのです。

1ー2.ポリシングとの違いは?

1ー2.ポリシングとの違いは?

ラップ加工とポリシングの違いは、加工の目的です。

ラップ加工は、高能率に所定の形状・寸法に近づける加工になります。

一方でポリシングは、全行程のラッピングや研削加工で生じた表面荒さを平滑化するための加工なのです。

1ー3.ラッピングの方法

1ー3.ラッピングの方法

ラップ加工は、加工対象の材質や加工条件により、以下2つの種類に分類することができます。
 

  • 湿式ラッピング
  • 乾式ラッピング

状況に応じて正しい種類を採用する必要があるので、それぞれ以下で詳しく見ていきましょう。

1ー3ー1.湿式ラッピング

ラップ材とラップ液を多量に用いる方法を、湿式ラッピングと呼びます。

湿式ラッピングは粗加工に適したラップ加工です。

シワ模様のような、梨地面の表面が得られます。

1ー3ー2.乾式ラッピング

一方、乾式ラッピングは精密仕上げに適したラップ加工です。

ラップに埋め込まれ半固定化された砥粒が作することで研磨をしていきます。

光沢のある、鏡面を得ることが可能です。

ラップ加工の利点を押さえよう!

ラップ加工の利点を押さえよう!

ここまで、ラップ加工がどんな技術なのかについて見てきました。

次にラップ加工の利点について紹介します。

利点を押さえることで、ラップ加工の特徴を最大限に活かすことが可能です。

利点は以下の2点になります。
 

  • 一般の砥石による加工に比べて精度が出しやすい
  • 切り込む深さが小さくても焼けの心配がない

それぞれ見ていきましょう。

2ー1.一般の砥石による加工に比べて精度が出しやすい

2ー1.一般の砥石による加工に比べて精度が出しやすい

ラップ加工は、一般の砥石による加工に比べて精度が出しやすいという利点があります。

通常のボンドがついた砥石と違い、液中にある砥粒自体が動いて研磨を行うため、切り込み深さが安定しているからです。

2ー2.切り込む深さが小さくても焼けの心配がない

2ー2.切り込む深さが小さくても焼けの心配がない

ラップ加工では、切り込む深さが小さくても焼けの心配がありません。

ボンドのある砥石の場合は、切り込みが足りないと砥石の表面が滑り、焼けてしまったり、そもそも研磨ができないこともあります。

一方でラップ加工なら、液体の中で研磨を行うため、焼けの心配がないので、より精度にこだわって砥粒の粗さを設定できるのです。

ラップ加工の事例【ミクロン単位の精度を実現】

ラップ加工の事例【ミクロン単位の精度を実現】

ここまで、ラップ加工の利点を紹介しました。

次に、ラップ加工の事例を見ていきます。

加工事例を知ることで、ラップ加工にあった工作物を理解することができ、適切に用いることが可能です。

それでは、見ていきましょう。

3ー1.測定器のマスターゲージ

3ー1.測定器のマスターゲージ

ラップ加工の導入事例として、測定器のマスターゲージを紹介します。

ミクロン単位の精度が実現可能なラップ加工は、測定器のマスターゲージといった精度が要の製品にも加工事例があるのです。

精度が第一という製品には、仕上げ加工としてラップ加工が有効であることを覚えておきましょう。

気をつけて!ラップ加工の注意点

気をつけて!ラップ加工の注意点

ここまで、ラップ加工の利点や事例について紹介してきました。

ラップ加工は切り出し量が安定するので精度が出やすい研磨方法ですが、注意点もあります。

注意点をしっかり理解することで、失敗の数を減らすことが可能です。

ラップ加工の注意点は下記3つになります。
 

  • 砥粒の使用順は粗いものから細かなもにする
  • ラップ加工による除去量が多い場合は前工程が必要

以下で詳しく見ていきましょう。

4ー1.粗い砥粒が細かい砥粒に混ざらないようにする

4ー1.砥粒の使用順は粗いものから細かなもにする

ラップ加工を行う際、粗さの異なる砥粒を用いることは作業効率の観点からよくあるのですが、その際に、粗い砥粒が細かい砥粒に混ざらないように注意が必要になります。

なぜなら、粗い砥粒が細かな砥粒に混ざってしまうと、いつまで経っても粗い砥粒によるスクラッチが残ってしまうからです。

作業効率をよくするなどの目的で、いくつかの粗さの砥粒を利用する際は、複数のラップ工具を使い分けるなどして対策をしましょう。

4ー2.ラップ加工による除去量が多い場合は前工程が必要

4ー2.ラップ加工による除去量が多い場合は前工程が必要

除去量が多い場合には、前工程が必要といった注意点もあります。

なぜなら、ラップ加工は、ボンドのある通常砥石を使う研磨方法に比べて加工速度が遅いからです。

砥石に粗加工を行ってから、仕上げのみラップ加工を採用するなど、加工条件などを考慮しつつ判断しましょう。

ラップ加工にお困りの場合は鋼の専門商社へ相談もアリ!

ラップ加工にお困りの場合は鋼の専門商社へ相談もアリ!

ラップ加工についてお悩みの場合は、プロへの相談も検討しましょう。

精度が安定しやすいなど利点も多く、近年ではラップ盤が出てきたことで扱いやすくもなったラップ加工ですが、注意点もありました。

より確実に精度の高い製品にするためにも、不安な場合は実績と技術のある会社への相談をおすすめします。

5ー1.クマガイ特殊鋼株式会社

5ー1.クマガイ特殊鋼株式会社

クマガイ特殊鋼株式会社は、ラップ加工をはじめとする様々な鋼材加工もおこなっている鋼材専門の商社なので、製品完成までを考慮したニーズに適した提案が可能です。

クマガイ特殊鋼株式会社は創業100年を超える歴史を持っており、ラップ加工に対する高い技術を保有しています。

より質の高い製品を生産するためにラップ加工を導入したいという場合には、クマガイ特殊鋼株式会社に相談しましょう。

まとめ

ラップ加工は、遊離砥粒と液体を用いて、高精度かつ焼けの心配のない研磨方法です。

液体の中に砥粒があり、砥石自体が動きながら研磨が行われるため、切り出し量が安定し、精度が良いという利点がありました。

一方、加工に時間がかかるため、除去量が多い場合は粗加工は通常の砥石で行い、仕上げのみラップ加工で行う必要があるなどの注意点があります。

もしも、ラップ加工についてお困りであれば、ぜひクマガイ特殊鋼株式会社にご相談ください。

鋼のプロとしてきめ細かいサポートを約束します。

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